時代は変わったと皆は言う、ストックフォトビジネスは?

freedom予告2
→DEGIGA.JPサイト


上から目線で解決なし>
本日も前回に続いて新作素材の予告になります。上掲画像は茨城県の湖『霞ヶ浦』で撮影したカットで夕陽に染まる水面に刺さる杭で佇む一羽のアオザギ?がシルエットで浮かびます。今回紹介のFREEDOMsessionパート2は概ねCG制作に特化しており実写ものは20点ほどと少ないまでも各々味わいがあります。

それにしてもこのサギ、水面を渡る涼やかな風に吹かれ何処かのんびりしているようで何とも羨ましい限りです。時より毛づくろいをしたり身を振るわせたりと人間でいえばあくびとか背伸び?小魚をゲットしつつそれなりに夕食も済んで杭でしばらくゆっくりした後いつもの寝ぐらへと飛び立つのでしょう。

前回のこのブログで書きましたストックフォト業界そこに関わる概ね契約作家陣の困窮がどれほどか、自身の立場も合わせてその懇願にも近い面持ちを素直に書きなぐってみた訳ですが、そんな想いは当然ですがその業界を仕切る当の重鎮にそう簡単には届きません。むしろ『うるさい』と言わんばかりに跳ね除けようとするでしょう。

彼ら経営陣もまた金儲けがまず先に立つ訳なのでその障害なり不都合な面はできる限り取り除きたいのが本音です。中間で8割搾取?とかキョトンとして「だったら辞めれば」でその訴えは大方門前払いであり余程の儲け話でも持ち込まない限り耳は貸さないこれが現実です。あくまで資本主義は自由競争が本質なので法律に抵触しないのなら多くはただ傲慢なやりたい放題の野放しになります。


アマチュア完全垣根越え>
商売には全てに於いてどうしても力による上下関係が生まれ弱い立場の者は例えそれが理不尽であってもそこに従わざるを得ません。如何に自身の力量を認めさせ按分としてそこに見合った額を多く獲得出来るかは業種その立ち位置によっても様々でありまたライバルとの熾烈な椅子取りゲームも絶えず重なり厄介である事は確かです。

その相手ライバルがなんとも小しゃくなアマチュアというのですから堪えます。彼らはいわば小遣い稼ぎである程度満足している訳で生活資金の専ら本業が別にある境遇です。カメラ機材もその中から捻出しており私の持つ機材よりも数段上等な場合もあるでしょう。今やフルサイズのデジイチを活用して当たり前とも言われる訳で使いこなしに苦慮しながらもそれなりに優れたその描写力は彼らにとって強い見方と言えなくもありません。

個人的にはその下にあたるAPS-Cセンサーで十分商売になっていますしこれまでに代理店側から「フルサイズしか預かれません」とは一言も言われていません。更に値段は張るもののここ最近は5000万画素機が普通に登場してきています。しかし特に頼まれ仕事でない限りはそのスペックの要求が生じる案件はなくこちらもその4分の1の解像感(2400万画素)程度で拒絶されることは一切ないです。


コアファン獲得が鍵>
それはそうと実際ストックフォトでの収益売上に差が出てまさにいい人悪い人の差がある原因は一体どこにあるのでしょうか。私にとってもこの疑問はこれまでの数年来答えの出ない迷宮を極めてきました。今分かっている一つは何と言ってもマイクロストックの登場です。このブログで何度となく書いていますが、これはまず間違いないところです。

即ち今回のブログタイトル『時代は変わった』と言うしかありません。この事は某代理店のどの担当者からも口を揃えて言われる最早『名言』ともなり得ました。確かにそうでしょうがだからと言ってプロの契約作家陣が一人また一人と姿を消していく現状をただ見過ごすは如何なものかと思います。都合よく代理店自らは安泰個々の事情など知らんではあまりに無責任過ぎます。

巷がコロナ禍でてんやわんや然り感染への恐怖から新しい生活様式の導入で代理店もすかさずリモートワークに移行しており、それは各社販売サイトのどの表紙にもしっかり明記されています。となれば当然思うような営業を頻繁に掛けられる状況にない実態も頷けます。元々リモートワークの先駆者でありそこに特化した業界であるが故のその収益モデルで成り立っていたところが実はこの業種のネックになっていると想像出来ます。

外資系EC最大手のAmazonを例にとると、楽天その他各社同列ひしめく中にあって何故業界をほぼ独占寡占出来ているのかです。売値は比べて決して安くはありませんしセキュリティー面も最近は結構怪しくなっています。それでも多くの人がAmazonを選択するその根拠本質は何なのか、私が思うにそれは言わずもがな絶大なる『ファン』の存在としか解釈のしようがありません。

一括りにファンと言っても様々な人が居てその利用価値をそれぞれが実に巧みに見出して居ます。「取り敢えずまず先にあそこで調べてみよう」で始まって時に楽天にも飛ぶでしょうがそれでも最終的にはAmazonで決まる、実にこの行動パターンが大勢を占めると思われます。「他って何となく不安なんだよな」「変な業者に当たりそう」でもAmazonなら音楽に映画、ゲーム、マンガほか読書云々定額で色々揃って楽しいじゃん。

ストックフォト代理店でも当てはまると思いませんか。「安いし品ぞろえも豊富だしマイクロだったらあそこに限る」試しに契約して一旦そこに慣れてしまえばその先の変更は不祥事でも起きない限り業者変更は行われません。いわゆる『ファン』になったのです。今も一世を風靡する国内最大手代理店アマナイメージズさんですが、客離れの他にも色々と風の噂で相当な苦境と伝わってきます。

かつて飛ぶ鳥を落とさんばかりに業界トップに躍り出てその後晴れて上場をも果たししばらく順風満帆イケイケとんどんでした。が、リーマンショックや東日本大震災また第二次安倍内閣の乱調ぶりが祟っていつの間にかその脇をすくわれてここに至ります。その間様々な手を打つも大抵は契約作家の泣き所を突くものばかりで一時を凌いだ挙句たやすくマイクロの参入を許す羽目に。早期に日本フォトエージェンシー協会が一致団結し真剣にその抑制策に奔走していればそれこそ事態は変わっていたかも知れないと思っています。自らの懐探りに常に気を取られ迂闊としか言いようがありません。

兎に角は泣きの営業なりSNSの積極利用などかつての『ファン』を取り戻すべきなんです。もうこれ以上作家陣から搾り取れる部位は残っていません。どなたもとっくに死活状態なんです。最後の最後は代理店の頑張り次第、人として積極的に動いてかつてのお得意さんを再度説得するそれ以外に寄り戻しなる活路は見出だせないと考えます。


改めて『質』とは何か>
話は逸れますが、某代理店のある仕入れ担当者さんが以前語った「今後は預かる素材の質を上げなければ勝てない」が気になっていました。『質』ってなんでしょうか?私の場合だとCG素材の質向上に当たる訳ですが、どの部分のレベルを見ておっしゃっているのか今もおおよそ見当がつかないでいます。仮にそこに地球素材があったとして全体がダーク一色で下方に地球の輪郭が見えその一部分が青白く光っているというような絵図らは一見しておよそ質の高い素材とは思えません。

しかしながら当素材は今のそれなりの高額ラインで使用されしっかり動き続けている訳で、それって上述のあるべき『質』の意味とは全く違う筈です。ハリウッド映画定番のVFXまがいな高度な作りでもないですし画質の品質が劣悪かと言われればそうでもない。およそ5000ピクセルサイズの静止画がどの方面に重宝するのか否か、作品自体を見つけてもらえるか否か、デザイナーが求めるフィーリングにマッチしたか否か、そこが一番の購入の肝ではないでしょうか。


現場は動いて考えろ!>
高い安いで売値も当然関わってきますがあくまで「この絵が欲しい」が優先でありそこに多少大枚を叩いても買いたい人は買います。そこにこそ切り込む度量こそ強い武器であり代理店の積極的な人海作戦がどうしても必要になります。率直に発信力と営業力を今の10倍は上げるべきです。そのための果敢なるリモートワーク業務の推進、精鋭なる営業部隊部署の新設も視野に入れるべきではないでしょうか。

専ら自動化頼みでのんびりと人事異動やらちょこちょこリストラ、作家いじめを前提とする価格改定ならびに事業縮小停止などは必要不可欠な人材なる有能な戦力をただ削ぐのみ、まだまだ続くコロナ騒ぎの渦中でこんな思考回路継続なら早かれ遅かれいずれは間違いなく倒産です。ぶら下がる事しか出来ない脆弱な私たちプロの作家陣をどうか救済しかつての隆盛期を取り戻して頂けませんか、時代が変わったと諦めずに。


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