ストックフォトは社会景気に連動する?

タイトル:Enjoy Sky(動画素材)より


雲の撮影は『運』任せ>
上掲画像は久々の動画素材でその一部分を静止画に切り出したものです。動きとしては中央から放射状に広がり迫るイメージなのですが実はこの撮影は結構運に左右される貴重なショットで思わず自画自賛したくなるくらいに出来栄えは上々です。風の向きと雲の張り出し具合、うまい具合に画面の中央付近がスカッと抜けていることが重要で、そこにブランド名やら訴求コピーが入る訳です。

もちろん再生速度はコマ数を圧縮し実際よりも10倍ほど速めています。撮影当日の気象条件的な移動速度にもよるので速度調整は各々それぞれだと思いますが、こちらのようにフルで30秒であれば単純に5分の撮影となり編集時に速度変換するという具合です。

最近流行りなのがインターバル撮影でしょうか。シャッターが切れる間隔を1〜数十秒にあらかじめセットしておき最終的にそれら細切れカットを1ストリーミングに繋いで動画化する所謂アニメーションのセル画複写に近い作業です。ただこの方法では通常タイムレート1秒間30コマを要するムービーでは残り29コマ分が足りないため写す被写体の移動が速いデリケートなシーンではあたかもコマ落ちしたかのようなパラパラ描写になります。

最近では多くのムービー機種で繋がりがより滑らかな2倍の秒間60コマが大勢を占めており秒1コマ撮影のインターバル(タイムラプス)に比べた品質差は明らかです。私の場合は主に秒60コマ撮影後に編集で速度調整を行うようにしています。勿論花の開花であるとか数時間単位の風景の変化を狙うなど相当な長時間撮影を必要とする場合は別で一般にデジイチのムービー機能は内部の過熱抑制上最高30分が限度と聞きますのでこちらはタイムラプス撮影の選択枠しかありません。

様々使う用途に応じた適時的確な表現方法をお選びいただければと思います。今回の動画素材はタイトル『Enjoy Sky』(エンジョイスカイ)より抜粋したものですが、こちら以外にもそれなりに使えそうな雲移動素材が豊富です。是非その詳細をご確認ください。このような空背景は時代変化に関係なく比較的人気のある素材と言えますが、いざとなればどなたでも撮影できるので代理店に於けるストックの分量も桁違いです。

素材を選ぶ側にとってそこに如何に気の利くスパイスが組み込めるかで結果は変わってくるので他との差別化は重要になります。それこそ自然相手の『運』を味方につけてナンボの部分は大きいですね。


市場原理とストックフォト>
含みとして過去のブログでも結構書いたと思いますが、今後景気が上向けばストックフォトの売り上げ(回数と単価)もそれに乗じて向上していくのか、私の中でここしばらく頭を駆け巡っている懸案のひとつです。確かにある時期を境にマイクロストックビジネスという低価格販売方式が登場し従来型『高級路線』なるプロ用ビジュアル素材の価値は否応なく極端な下げに転じています。

仮に市場経済が上向いたならば賃金が上がって企業の設備投資や庶民の財布も緩んで購買力盛んにその頻度に応じた広告業界の栄華が蘇る事でしょう。零和時代に相応しい新たなジャンルの事業者がじゃんじゃん現れて活気付いたならば当然そこに必要な広告宣伝も増える訳なので主力エージェンシーに過去から大量の素材を預け入れしているような契約作家さんの売り上げは生気を取り戻すであろう?

いや、そう単純には解決しないといいますか何か違うようにも思えるのです。自身近況として最近は制作速度をアップして1タイトルを月単位で制作しているのですが、それら質向上を図ったまさに内容狙い目ど真ん中とも思える近作が一向に売れていかないという現状ジレンマがあります。売れているのは大方数年前と変わらぬ普段通りで季節や状況に応じたその順番の入れ替わりくらいでしょうか。

まず販売点数がはけない(増えない)のです。どうにも笑っちゃうほど毎月の点数が拮抗していて変化に乏しく、むしろある月ガクンと予想以上に下がる事の方が多いくらいです。一つ考えられるのが『見込み客の減少』ですが、前々回のブログ記事『ストックフォト四つ巴』現象によって購入先が極端に分散してしまった結果に起因する部分はあるでしょう。そして二つ目が『制作ジャンルの偏向』。こちらは私を含む制作者側の問題とも言えるのですが、どなたにとっても作品制作に於ける得意不得意があるので、資金的にもなんでも作れる撮れるはあり得ません。

ある作家がほぼ一つの得意とするジャンルやテーマを軸に様々手法も駆使しバンバン撮影(制作)したとしてもそこに肝心のお客さんが居なければ売れる筈がないのです。私が手がける『CG』などはその典型であり元が実写要求のユーザーにCGなど眼中にはありません。テクノロジーだネットワークだグローバルだと浮かれているのは制作する己のみ、その時々のブーム(好まれる傾向)も勘案して売り上げ低迷の根源とその現実はそこにこそあるのかも知れないのです。

今このストックフォト稼業の実働分を取り戻せるとすれば何をどうするべきでしょうか。過去の何を捨て次の何処を目指すのかが問われています。「はい、景気が良くなりました」でもその時点で以前と全く同じ考え方に囚われていたのでは『売り上げにプラスの変化』は極めて起こりづらい、つまり実質的にそういう結論に達しました。

生き残りを賭けた大一番>
既に皆さんもご存知と思われますが、日本の三大代理店の一つアフロさんで超破格の『イメージマート』なるマイクロストック販売が開始されました。以前にも別名称の似た販路は設けていたようですが、この期に及んでいよいよ本腰を入れてきた感は否めません。アマナイメージズさんも今年4月より同マイクロ系の『アマナイメージズプラス』をブランドアップしており志向はさておき老舗ブランドも例外なく『何やっても構わん、とことん売れ!』の様相に変貌しつつある事は間違いない潮流と思われます。

率直に、私の立ち位置からしてそんな安売りブランドに鞍替えしようものならまず長生きは出来ないでしょう。取材費も捻出できず毎月の生活はカツカツで言って見れば趣味に転向という余りにお粗末な末路がハッキリ想像できます。声を大にして「本当にこれでいいのか代理店!」まあ、どう叫んでみても今巷で流行りの言葉『自己責任』でお終いです。何を差し置いてもこの時代が求めるであろう斬新な方策をいち早く見つけ出す事を自らに厳しく課していく以外にはなく、上述のそれこそ呑気に『運』任せは以ての外です。


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→初めての方へ...『直リンボタン』って知ってますか?

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