あなたは世紀の天体ショーを見たか!

木々の間から顔をの覗かせたスーパーブルーブラッドムーン


昨晩1月31日の深夜、20時40分辺りから欠け始め終わったのが翌0時11分過ぎ。私も早速カメラを取り出してその『世紀の皆既月食』とやらにレンズを向けてみました。

こういった月の現象を世間では『ブラッドムーン』と呼ぶそうですが、実は今回さらに言葉が足されていて『スーパーブルーブラッドムーン』だそうです。色々な宇宙線やなんやの影響で光が屈折し虹ほどではないにせよ青系の特殊な色が重なる現象との事。これってなんと35年ぶりだそうです。

直近では3年に一度程度見られる皆既月食ですが、流石に35年と聞くと胸が高鳴りました。そんなこんなでさて、ただ月を撮るだけでは味気ないと感じどんな風に表現してみようかととっさに思いついたのが『合成』です。なにしろ赤くなる時間帯が深夜でありまた相当上空(真上に近い)位置なので、よくあるビル群だとか富士山と角度的に対で撮る事はできません。確かSNSでスカイツリー先端の電波塔と一緒の撮ってある画像を見かけるも「こちらも多重合成っぽいような」。

ブラッドムーンというと撮影時の露出が相当に厳しく私の場合で感度ISO100でF5.6の4秒だったと思います。それにスカイツリーの煌々とした照明類がバッチリ適正露出なので露光量の差は歴然でしょう。ただ仮に加工が事実としても私はそれを否定するつもりはありませんしむしろ「よく表現したな」と別の面から称賛するにふさわしい行為と捉えます。

私のようにストックフォト稼業で所謂『合成作業』は日常茶飯事でありますし違和感というよりは問題は人に何をどう伝えそれによって互いに得られるものは多いのか、そこにこそいい意味での利益が共有される訳で素晴らしいのであればそれ結構と私が日頃から感じている事です。

しかしながら悪い方向へと向かわせる嘘は犯罪とも言えますし、特にテレビCMやネット広告など今まさにモラルが問われる問題として関連報道でよく皆さんも同様に目にし聞くところでしょう。昨日もあのコインチェック仮想通貨流出事件を機にSNS大手のフェイスブックが如何わしい仮想通貨広告を排除すると宣言しましたし、YouTubeに於いても収益目的のためなら手段を選ばない破天荒な『困ったユーチューバー』については監視の目をより強化する姿勢を示唆しました。

しかし科学が秒刻みで進歩する中今となってはそんな『合成』画像や動画(コンテンツ全般)を私たちは当たり前に見ている訳で細かに一律取り締まる事は既に不可能な時代と言えます。ご年配の中にはそれがCGなどの作り物と思えず実際に起こっている事象と勘違いしている方もきっと少なくない筈です。

やや話が逸れましたが、今回の画像はそんな記念すべき瞬間を私流に表現したつまりは『作品?』と解釈頂ければ幸いです。ここで簡単に『どうでもいい写真教室・一応念のため』という趣でその人のためになるならないは兎も角も勝手に解説したいと思います。

まず背景の夜空ですがこちらは月の欠け始めに撮影したカットになります。データはISO100でF4.5(開放値F3.5)シャッター速度は30秒、ノイズリダクションはON、ズームレンズ使用で焦点距離18ミリ(35ミリ換算で24ミリ域)、勿論三脚固定。敢えて低感度設定にしたのはノイズ低減が目的ですがISO400程度までなら特に問題なかったかなとは後で思いました。

その後家に戻ってのベランダから300ミリに1.4倍テレコンを装着し420ミリにして、三脚プラスベランダの手すりでレンズを完全固定。移動する月に合わせて微調整しながらの撮影は結構キツく苦労しましたがどうにかそれなりに捉えることができました。データは冒頭で記しました通りです。なにしろ二時間以上中腰ないしはしゃがむといった動作の繰り返しで翌朝は足腰が痛みます。やはり歳ですね。

撮影されたカットを専用ソフトでRAW書き出し後、AdobeLightroomにてサードパーティ製プリセットも併用しつつ色調編集をそれぞれに施し16ビットAdobeRGBで保存。次にAdobePhotoshopを立ち上げて切り抜いた月を背景画像に乗せサイズを縮小し最終調整を経て完成という流れです。原版サイズは長辺6000ピクセルでレイヤー(合成を浮かせた状態)のまま保存し必要に応じてサイズ変更とシャープネス調整等々施した画像の一つがこちら上掲画像という訳です。

如何でしたか。今の説明にはありませんが後はその人なりの制作感覚と表現センスだと思いますので敢えてここでお話しはしませんが、正直「これって騙し絵?」は自分の中に永遠に刻まれますのでそれだけは覚悟してくださいね。

前回予告しました『ELEMENTS・EX PROJECT』については次回に延期しました。それでは今回はこの辺で失礼いたします。


degiga

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