コンセプトカーえらくエグ過ぎないか? - 企業

コンセプトカーえらくエグ過ぎないか?

日産のコンセプトカーXmotion(クロスモーション)
日産のコンセプトカー:Xmotion(クロスモーション)

現在アメリカデトロイトで開催中の自動車の祭典『デトロイトショー』に注目が集まっています。皆さんの中にも大いなる車好きさんもかなり居る事でしょう。テトロイトといえばアメリカが誇る自動車産業の発祥の地でありそこから時代を経ながら歴史に名をはせる名車が数知れず登場した所謂『車の聖地』と言える場所です。

ここ最近はカーライフの思考急変から衰退が顕著の中失業者が溢れかつての繁栄は影を潜めつつありますが、疲弊に苦しむご当地有権者の多くがあのトランプ大統領を誕生させ今に至ります。半島情勢に関わる外交の混迷もそうですが、さてこの地の繁栄を取り戻せるのか彼のその営業畑の手腕が試されていると言えます。

都市の衰退はともかく何しろショー自体は大人気のようで世界中から名だたる自動車メーカー達が革新的な新技術を引っさげ今後の生き残りを賭けての競い合いに真っ向から挑んでいる事が伺えます。今年特に力を注いでいるのが言わずと知れた『自動運転技術』でしょう。人工知能(AI)を有する先進メカニズムによって近い将来人は単なる乗客となりバスやタクシーのように車が指令通り勝手に目的地を定めて所定の位置まで運んでくれる、それも安全確実に。

私が生きている間の残り20年程度でそれは完成すると思われますが、それこそ今の若年組の未来社会はどうなっているのか想像するだけで興奮してきます。流石にブレードランナーばりの空飛ぶ自動車は難しいかも知れませんが、いずれ重力を操る新次元の原理を発見する学者が現れて確立される事を思えば決してそれは映画のような夢物語ではないでしょう。

トヨタのコンセプトカーLF-1 Limitless
トヨタのコンセプトカー:レクサスLF-1 Limitless

前置きが長くなって恐縮ですが、ところで各社から電撃的に発表される今回のコンセプトカーを見て率直にどう感じますか。あくまで素人でそれほど車に詳しくない私の勝手な本音を言わせて頂くとすれば、「困ったな」の連続です。何はともあれコンセプトカーですからどんなデザインだろうが新技術だろうが構わない訳で、これが次期市販車として投入されれば販売されるその国の国民性に照らして具体的なデザインに昇華していくだろうと想像できます。

なのでこの一台を見て幻滅することもない訳ですが、ただ各社とも相当な偏りは感じました。科学の進歩に於いて着想→絵コンテ→設計→成形→試作→完成までが極めて時短で済む事から思いもよらぬ遊び心満載のコンセプトカーが今年は特に多いように感じます。

だからでしょうか、何か馴染まないのです。確かにその時々のブームとか流行り的な何かがそうさせるのでしょう。中でもLEDライトの進化は目覚ましく一つが僅か1センチ程度のライトを巧みにかつ多彩に組み合わせた異次元デザインを可能にしました。その結果もはや車のフロントマスクとは思えぬ異様とさえ感じる貌(かお)がここかしこに伺え、「もう何でもあり」的な破天荒さに相当圧倒されます。

大方これに近い形で市場に出る車もあるでしょうから私としてはやや心配な部分はあります。起動系や居住性などの中身はいいとしても外観はやはり購買意欲をそそる上での命なのでそんな『遊び過ぎ』が時代錯誤であってはいけません。エグすぎは禁物と言っておきましょうか。

それともうひとつ気になったのは展示される大ぶりな車体です。あたかも事前に言い合わせたように各社デカい車が多い事。従来であれば3ナンバークラスでV6V8にも見紛うほどに大型車が会場その中央に鎮座している事が分かります。もしもこの製品が市販(近日販売予定・販売中)される場合の価格ですが、有名ブランドからして200万円台はまずないでしょう。殆どの車が安くても400万円、高い物だと数千万円に上るであろうと普通に思えたのです。

つまりメーカーは大口顧客(富裕層狙い)が売る上での今回のひとつの方向性ではないでしょうか。「我が社はこれだけ高い先進技術を搭載しています。でもちょっとお高いですが。」と言わんばかり。いずれはその価格も下がって大衆車への搭載も視野にはあるでしょうが、どの時代でもお金持ちが最初に使ってくれない事には次が始まらないので致し方ない向きはあります。

今の日本国内に投入される多くの市販車をみても価格帯が正直高いです。ハイブリット系等のエコ車では20万円以上割高、合わせて安全装備が過剰でそれだけで更に最低でも10万円は上乗せされています。軽自動車などでも150万〜200万円クラスの高額設定が当たり前に幅を利かせていますしそこを出来るだけ安く買おうとすれば装備が赤ら様に貧弱になり結局その上のグレードか追加オプションを促される現状です。

BMWのEV車:新型i3
BMWのEV車:新型 i3

以前は180万円クラスであったマツダロードスターや各社がこぞって200万円前後に設定していたファミリーワゴンも上質こそあれ今や200万円台後半〜400万円超と破格の高額設定になってしまいました。上掲のBMWが新たに投入予定のEV車が見た目軽サイズほどでなんと580万円〜もします。材料や中身は大して違いはなくてもブランドでこんなに変わってくるのかと怒りがこみ上げます。またこれを喜んで買うユーザーがいる事にも驚きですが、まあこんなんでよくも商売が成り立つものだと感心します。

何しろ外車は当面の維持費も含め実質の倍だと思っていた方がいいでしょうね。市場を見渡せば兎に角手頃でそれなりに選びがいのある車種がなくなったなと恨み節も出ますが、高額設定の先で得た儲けは世界市場の開拓や次世代向け開発、巨大な内部保留とかに止めどなく注がれていくのでしょうしそのおこぼれが内需を満遍なく潤す事などまず敵いません。

金持ち相手もそこそこにと願いたい。


degiga


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