オリンピック2020年大会エンブレムの最終選考と新国立競技場について一言

2020年大会エンブレム4候補

オリンピックエンブレム最終選考について
今朝からどの番組も4年後に開催予定の東京オリンピック(2020年大会)の新エンブレム最終選考に残った4作品について色々な観点での報道が盛んに行われていたようですが、ぶっちゃけこの4作品ってどうよって感じしませんか?それなりの専門家に混じっていわば素人審査員が加わった最終審査の結果がこれかって感じがしていて、私個人としては非常に残念な気持ちになりました。

4作品の中で取り敢えずまあ良いかと思えるエンブレムを選ぶとすれば、私なら左上(A案)です。他の3作品はあまりにもオリンピックカラーを意識し過ぎると言いますか、はっきり言ってダサいし、どこか間が抜けていて日本ぽくないというか関連付けし難いと言いますか、直感的に『お!』っという驚きはひとつも感じませんでした。

あくまで私個人の感想ですが、まずB案の輪っかの中抜けた空虚感が気になります。渦巻き状にするとか膨らみのような立体感が欲しいところです。(パラリンピック側は東南アジア風)C案はまるでかつての岡本太郎作のような、古めかしい昭和感が漂っており何と言ってもフリーハンド(手書き)の素人臭さが気になりました。今時のピシッとしたデザインになっていないんですよね。

そしてD案ですが、アサガオって何?って感じで、どこがオリンピックになるんだろうと選んだ方の感覚センスを疑います。アマチュア写真クラブの月例でもそうですが写真歴初心者が選ぶと大概こういうのが出てきます。選んだ方の大半が単に「かわいい」「綺麗」「これ好きだな〜」で特に女性陣にウケがちな印象を受けます。

花開くイメージにそこから栄光の光が覗くという事なんでしょうが、あまりにも強引過ぎると思います。花にするのであればもっと世界共通言語を用いるのが相応しく、これでは他国の殆どで理解不能に陥ります。前年がどこぞでアサガオまつりの記念年に当たるそうで大きなイベントと絡められる事から一部の地域では大歓迎だとか。馬鹿か!

そういったどうでも良い内情はさておき、やっぱり現段階ではA案しかないでしょう。これまで他国が使用してこなかった単色の超シンプル感とマークそのものが無理な主張も押し付けずでんと構えた風貌、格子状の斬新なフォルムが醸し出す新鮮な趣。確かにドーナッツ型の側は若干のダサさも否めませんが、B案の中抜きのに比べると空洞部分の面積が全体のバランスから見て丁度良いとは思います。

佐野研二浪作エンブレム初期案

こうやって見ていると、かの佐野研デザインの方がやや勝っていたのかと改めて試されている自分がいます。とにかく彼はそれなりの専門家であり見る目は持っている筈なので、あのパクリ疑惑で騒がれていなければエンブレムなんてとっくに終わっていた話ですが今となっては仕方ありませんね。


新国立競技場について
さて話は高額の税金が投入される事への国民の反発から、これまたデザインの大変更を余儀なくされた新国立競技場建設に関してですが、当初1600億円とされていた建築家ザハさんの案が突如3400億円に跳ね上がり、それがSNSを通じて大バッシングの嵐を招いてしまい結局2000億円以内に収める形で新案2点が公表されました。

新国立2案

ザハ氏デザイン新国立競技場
最終的には木のぬくもりとその日本家屋風の面立ちが国民の支持を得られる格好で 建築家の隈研吾(くま・けんご)氏(61)、大成建設、梓設計のグループに決定されましたが、こちらもどうでしょう?私としてはザハさんのデザインの方が断然未来的であり何しろカッコイイ訳です。

税金の多くを投入する事に問題はあったにせよやはり初期構想で行くべきだったと今は思っています。3400億円だってあれは土建屋が儲け本位で金額を単に上乗せするいつもの常套手段で本来はそんなに掛からなかった筈です。知り合いに建設業の人がいますが、長い付き合いの中で少なくとも私はそう思います。

2000も3400も永い目で見れば大した差ではなく、その辺をほんのチョットけちった事で全くつまらない産物を生み出す羽目になったというのがその答えです。ドームが当たり前の今時にあって天井は開けっ広げ、椅子は状況に応じて後付け、聖火台の設置場所もなく大あらわ、敷地スペースも極めて狭められました。何ともせせこましい情けないオリンピックメーン会場になってしまいそうです。

もちろん上述のエンブレム同様に畑違いのど素人が口を挟み騒いだからこうなる訳です。デザインとはそのぐらい難しく、より卓越な感性がその時代時代で要求される世界であるという実例です。これから先一生この出来事は残ります。もっと国民は大らかになるべきで、じっくり待ってそれでも納得が行かなけれれば騒げばいい。ちっと早とちりしたのかなあ。

ネットの力(拡散)が日本人特有の『優しさ』を凶器に変えてしまった瞬間でもあります。

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