広告素材のバロメーター!デジ画の日々 ポジション再考

ポジション再考

あの震災から早4年と9ヶ月、新生自民党が繰り出す経済対策は徐々に形として見えつつある中に在ってなお景気の実態と先行きには依然不透明感が漂っています。アメリカの利上げの有無やユーロ離脱を匂わせる金融不安を抱える国の動向、そして一番の元凶となり得るイスラム原理主義を謳う野蛮な武装グループの反乱が世界経済の将来への足かせになっている事は間違いありません。

経済は『ものを売り買いする』事であり、そこには必ずと言っていいほど宣伝が必要です。しかしながら絶えず不穏な世界情勢に晒されている企業がまず行う事は高額な宣伝費の削減であり、広告業界はその矢面に立たされるのが定説です。なので私のような低い身分の広告素材の提供者(制作者)などは真っ先に不況に陥ってしまう訳です。

まあ世の中は良くしたもので、そんな時でもしっかり儲ける方策を編み出してくる強者が居て、いわゆるあのマイクロストックという新ジャンルがここへ来てしっかりとこの日本でも地に足を付けつつあります。今年9月に国産マイクロストックのピクスタがマザーズ上場を成し遂げました。新旧入れ替わりの激しいストックフォト業界に於いてまさに快挙と言えます。

それだけユーザー層の幅が広がった訳ですが、もはやアマチュアオンリーと言ったレッテルはありません。過去30年余り国内に君臨してきた従来型の老舗である有名な写真素材の代理店が軒並み廃業に追い込まれ、市場のその殆どが大手代理店にほぼ一本化された今、これまで永く下請け業を生業としてきた身としてはいよいよ崖っぷちに追い込まれたという悲痛な心持ちです。

現在私はしばらくぶりに動画素材の制作を進行中です。勿論CGなのですが、私のレベルですから大した素材は出来ないと思われるので仮に全て預かって頂いたとしても月に1点ないしは数ヶ月にホロホロ程度なんでしょう、きっと。

その割に静止画に比べてパーツ制作から最終編集に至るまで結構な時間を要しその辺が動画の難点であり、時々「俺は何でこんな事しているんだろう」とさえ感じる今日この頃です。ここ一ヶ月ちょいで予定(120点)の半分を過ぎ、とにかくやり遂げるのみと強い心で望んでいるところでもあります。

しかしながら作るからには多少は売れてくれなければ意味がありませんので、そこはしっかりユーザーにアピール出来るような内容にはなっていて、きっと仕入れ担当者の方には幾分かその狙いはご理解頂けると信じております。じゃなければ動画はやっていません。

現実の問題は静止画も動画もひっくるめたマーケットでしょう。自分は今この業界のどの程度の事をやれているのか、ポジションは?そして実力はいかほどのものなのか。今後の可能性の余地は、等々を考えていると何故かマーケット図を作りたくなりました。以下がその画像です。

market

思い込み一辺倒で殴り書きした大したものではありませんが、自分の立ち位置は大体こんなものと推測しています。圧倒的な人気を誇るテーマとそれを巧みな技量で表現出来るエキスパートには到底追いつける筈もありませんが、だからこのくらいのギャランティーに収まっているのだろうと納得出来る図です。

私の場合、とにかくお金を極力掛けないというのがモットーなので費用対効果に於いてもバランスのとれたポジションと言っていいでしょう。もしも図の右上の位置を狙うとすれば相当なリスクを伴ってきます。まず資金力がものを言う訳でその部分は現状難しく回収するまでに干上がります。次にスタッフを調達する繋がりや信頼(説得力)というものに全くと言っていいほど持ち合わせ(戦略)がなく、こちらにも当面の投資が必要になってきますから、同様に体力不足です。

製品レベルはあのアマナさんが預かってくれる訳ですからそこそこかも知れませんが、それでも直接請け負って高度な要求にどれだけ応えられるのか正直怖いです。もうかれこれ20年余り現場から遠のいている実写についてですが、今いきなり型ものまたはぶつ撮りでスタジオ撮影の依頼があってもきっと断りますね。

制作拠点も都心から遠く離れた田舎というのもデメリットのひとつになります。まず頻繁な打ち合わせもそうですが、情報が乏しく関係も結び難い訳です。元々専門分野を公に学んできてその後の就職を経てきたエリートとは環境生い立ちが違い過ぎます。少なくとも声は掛からないでしょう。その点ストックフォトは気楽にやっていけるので現時点では自分に合っていると思いますし何せ決定権という強みが活かせます。

ただこれからこのマーケットがどう変貌していくのかハッキリ見えている人はまず居ない訳で、そこら辺は時代の変化と呼応しながら絶えずアンテナを張っていかなければならないと思っています。ストックフォトから派生する私ごときのレベルでも十分対応可能な何らかの新しいビジネスはまだまだ出て来ると思いますし、きっと皆さんもそんな突破口を期待している筈です。

単なる図版に終わらない将来を見据えた、ましな設計図が書けると良いのですが。

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プロフィール

デジ画職人のいっつぁん

Author:デジ画職人のいっつぁん
フリーの3DCGイラストレーター兼プロ写真家です。今のところ殆ど無名ですが、家族共々どうにか食っていけてます。仕事は主にストックフォトで2009年より動画素材も手掛けてまさに三足のワラジと言ったところです。

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