日本写真フォトエージェンシー協会の皆さんへ

図らずも本日、およそ15年ぶりに株価が2万円の大台を突破したという報道が飛び込んできました。永いデフレからの脱却は本当なのか。この数値のみからは総じて語る事は出来ませんが、賛否両論がある中で着実に円は下がり続け経済学者の思うペースを上回りながら物価が上昇している事は事実です。

すなわち市場にお金が潤沢に且つ順調に回り始めた証しでもあるのですが、その好景気を呼び水に出来ない借金まみれで苦しい経営が続く企業のあちこちからは絶えず破綻や民事再生の声が聞こえます。これも市場の掟なのでしょうし、誕生があり同時に死もある栄枯盛衰は絶えず繰り返されるもので、まさに人は世に連れ世は人に連れという事です。

私が2008年3月に独立し晴れてフリーランスの道を突き進んで早丸6年が過ぎました。石の上にも3年という言葉もありますが、正直私にはとても当てはまる年数ではありません。にわか景気に湧いたその直ぐ後に世界市場の混乱、各地で勃発する大規模災害やデフレが足かせとなって思うように売り上げを伸ばす事が出来ず、ただただ黙々と新作を作り続ける年月でした。

現在もそれは変わっていません。「イケるかな?」と思える月があったと思えばその翌月にガクンと売り上げを下げたりと、一喜一憂の繰り返しの中で精神的にも肉体的にも良くこれまで耐え忍んで来られたものだと、むしろ自分を褒めてやりたいです。もしもマイクロストックが国内代理店の大部分を占有してしまっていたならば今の私は居なかったかも知れません。

が、しかし今後そうならないとも言い切れない訳ですからより心を引き締めてマイクロストックに対抗出来るだけの優れた作品をコツコツ増やすというのが今出来るささやかな最善策であり、とことん頑張るしかないと思っています。

ところで、私が日頃から大変お世話になっている、いわゆる売り上げがそこそこ期待出来る代理店というと現時点で僅かに3社しかありません。どれも国内最大手を誇る老舗の総合フォトエージェンシーです。過去独立時にまず初めに行った事は、比較的名の通った代理店の多くと契約を進める事でした。既に契約していた一代理店に預け入れしているRFーNE(同一作品の他社預け入れ可)作品を抜粋しそれをメールに添付、一軒一軒売り込んでいきました。

お陰で当初12社ほどと契約を結ぶ事に成功。一時は15〜6社まで契約数を伸ばすところまで来たのですが、その割に売り上げは芳しくありません。契約した代理店は私が若かりし20代の頃から営業を続けている有名老舗店ばかりなのですが、実際に蓋を開けてみると1点も売り上げが発生しない等の現象が新規の殆どで起こりました。

どの代理店もある種の特色があって売れ筋に偏りがあるのは理解していたのですが、ここまで差があるというのも不思議でした。実は上述の大手3社と同じ作品が入っており同様にストレスなく検索ができ料金も統一されているので他の代理店が特別不利な訳では決してありません。多くが地方に拠点を置いている事から局地的なユーザーに特化している気もしたのですが、となれば必ずお得意さんが居る筈です。しかしながら全くと言っていいくらいに売り上げは来ませんでした。

それでもその中には多少の動きがある会社もあり、合算すればそれなりの収益になった訳ですが、市場が冷え込んでいくにつれ何故か都心に近い中堅どころの代理店が軒並み倒産、吸収合併後に業務停止する会社も続出し、頼みの綱との関係が絶たれて売り上げは時を追うごとに徐々にダウンしていきます。市場の混乱もそうですが、超低価格で販売する投稿型ストックフォト業界の台頭は、間違いなく影響しているのだろうと感じます。

そもそも大変革を余儀なくされる昨今に於いても、どうして地方の小規模店?(中小の代理店)は倒産しないのでしょうか。以前から不思議でなりません。まるでウィンドウで日がな1日ずっと店番をしている婆さんのタバコ屋のようにも映ります。店主自ら敗北宣言をしない限り店は潰れず存続し続けるという原理なのでしょうか。

各代理店のサイトを時々覗いてみるのですが、しっかり稼働していて新作もその都度増えているように見え事業に問題を抱えているようには到底思えないのです。しかし売り上げがないというのは道理が合わず意味不明です。このブログで過去に書いた事ですが、「作家に売り上げを報告しないで搾取しているのでは?」などとむしろ恩を仇で返すような文句を記述した事がありました。景気が悪いと少なからず何処でもグレーゾーン的な行為が在ってしかるべきかも知れませんが、そうではなく実態は別にあるのでしょうか。

私も当時からすれば少しは冷静に判断出来るようになったかも知れませんが、それでも売れない本当の訳を解明するところまでは如何せん至っていないのが現状です。同じ素材が大手3社で繰り返し売れて地方で全く売れないというのは根本的に何が原因なのか?これこそ私が今一番当事者(代理店経営者)から聞きたい事です。

以前何度かメールで状況の聞き取りをした事があったのですが、流石にどの担当者も業務に関わる秘密事項も含まれるのか上辺の回答ばかりで納得がいく理由は帰って来ませんでした。ユーザーの動向や要望、売り込みたいネタの提案などもっと正直に腹を割って話し合えれば次回作に工夫も出来るのではと悔やみます。きっと今再び尋ねても同じかと思いますが、各代理店の方々には経営サイド・現場担当分け隔てなく是非本音を語って頂きたいものです。

そんなこんなで、手立てもなく売れる見込みが乏しい事から残念ながら新作を送りたくとも送れない代理店は現在10社ほどあります。フォトエージェンシーとしての運営はどうなっているのか?仮にお客はどんな分野で何を求めているのか?ストックフォト事業はもはや死に体で既に本筋を別事業に切り替えたのか?

日本写真フォトエージェンシー協会の方々は何方も頭の切れる一流の写真家面々と承知しております。ここは協会を上げて戦略的新案などを早急に協議し、全国の各々契約作家に依頼賛同などの声掛けを積極的に行っては頂けないものでしょうか?

CG素材=DEGIGA・JPにお任せください!

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