広告素材のバロメーター!デジ画の日々 2014年10月

お陰さまで100投稿を達成!

SNSメジャーな方々にとっては100回の投稿なんて大した事無いかもしれませんが、遂に3桁に突入した我が身としましては取りあえず何とも言えぬ達成感とやらがこみ上げております。とにかく他愛ない私のブログに何度となく足をお運び頂いた皆様には心より感謝申し上げる次第です。100回の節目を今後の更なる活力の支えにして頑張ってまいりますので何とぞよろしくお願い申し上げます。

ところで、前回まで二話ほど書き綴っております「売れるを分析してみる」ですが、今回は多少視点を変えて考えてみたいと思います。どうしてもストックフォトに作品を預ける側から多くを勘ぐってしまう事が多い訳ですが、それでは作品を預かる側はどうなのか、日頃どのようなモチベーションでセレクトがなされているのかなどを勝手に推察してみる事で、果たして作家にとっての有益な答えの一端に迫れるのかを試してみます。

預ける画像にはご存知の通り色々ジャンルがある訳です。風景、人物各種、料理、CG全般、その他多種多様な表現方法も駆使しつつ作家は栄光のゴールに向かって日夜奮闘している訳ですが、めまぐるしく変化し続ける市場環境のこのご時世ですから一様に解決策がある訳ではありません。

いい手が浮かんで実践出来たとしても代理店に持ち込んでセレクトされた数が余りにも少なく理不尽な扱いをされた苦い経験の持ち主も数限りなくおられるかと思います。

何と言ってもセレクトする側が結局有利な訳で、預ける側はそれに従うしかないのです。その都度一々抗議でもすれば忽ち相手にされずある日突然、退会を迫るお達しが届くかもしれません。なのでここは出来るだけ穏便にことを運びつつ相手の出方を事前に探るというのが懸命でしょう。

多分ですが、セレクトを担当する方は一人ではないと思われます。まず各作家担当を受け持つ方が直接セレクトに関わってきますし、ある程度のところで同部署の上司もしくは同僚と相談などを経た上で最終判断するというのが一連の流れになるのでしょう。

作家担当者の多くは私の場合女性が殆どで、キャリアの浅いいわゆる新米さんもいます。なのでどのような狙いで判断しセレクトされているのか、作家側がらすれば不安極まりない訳です。確かに有名美大の出や写真学校、広告デザインを深く学んで来られた優等生且つ選ばれしエキスパートたちだとは思いますが、何しろ当人たちの顔が見えないのがたまにきずです。

しかしながら、各代理店の方向性はそこから透けて見える事があり、唯一見逃してはならない部分であり今後の戦略にも有利に働く筈です。今や自動化されたサイトの上ではコミュニケーションが希薄な作家と担当者の間柄で寂しい限りではありますが、ここはひとつ気持ちを切り替えるしかありません。

なので上述の「代理店の方向性」をしっかり踏まえて作品づくりに取り組まねばこれからもずっと極小セレクト数のままでしょう。

都市風景や人物・桜・紅葉など既に工夫を凝らした作品群が大量に確保されている状況下では、もはやどんな手を尽くしたとしても多くのコマを預かってくれる確率は極めて少ないと思われます。例え預け入れ出来たとしても無数の渦中に埋もれてしまうのがオチです。

今、担当者(代理店側)が欲している画像は何なのか?自身で出来うる可能な作業で敵うものは何かを探ります。前々回のお話に出ました「RM(ライツマネージド)」に切り替えて預け入れることも有効です。他社には無い自社オリジナルになるので担当者の好感度は少なからずアップする可能性は大であり、たまたまデザイナーさんがこの手のRM画像が無くて困っていたかもしれません。

するとしばらくして担当者さんからメールないしは電話で連絡が入って「この間入れて頂いた作品が品薄なのでもう少し制作してはもらえないでしょうか」と来る。勿論私自身ももっぱら経験済みです。まずはこの辺を試してみるもの一案ではないでしょうか。

それと当ブログを見られている大半がマイクロストックをやられている方かもしれませんが、これも思い切ってアマナさんやアフロさんなど大手代理店に預け入れするのも面白いかもしれません。スマホやガラ携で撮影した安易な画像ではなくちゃんとしたレンズを装着したデジイチを使って捉えた高品位作品(長辺5000ピクセル以上)であればノイズも少なく大型印刷にも耐えうるのです。担当者さんはその辺りもしっかりチェックしている筈です。

そんな関わりから最初の入口でも担当の方とは会話も弾み聞き出せる情報も結構多い筈ですし、自分が今後何を作るべきかも自ずと明確になってくるやも知れません。駄目もとチャレンジを是非おススメします。

ただしマイクロストック預け入れ作品のコピーやバリエーション応募は絶対やらないでください。後で大問題に発展してお客から多額の賠償を請求される場合があります。あくまで撮りおろし処女作に限ります。それと人真似も自重しましょう。マイクロ作家さんの中には思いのほか著作権ビジネスを軽く観ている方が居ます。

この業界、実はしっぺ返しが非常に怖〜いところなのでお見知り於きくださいね。

今回も相変わらず良く解らないまんまで終わりますが何とぞお許しください。でも気分転換にはいいかも。次回101回目もそれなりに書きたいことを適当な文体で懲りず綴ってまいりますのでご期待ください。


「売れる」を分析してみる 第二話

前回はRM(ライツマネージド)製品の残された強みについて自身の経験から感じた事を少し書いてみましたが、実際のところRM画像の貸し出し状況は芳しくありません。何しろ借りる側がRFで間に合っているのか、私のこのところの売り上げの大半がそのRFで占められているからです。

私にも否があるのですが、ここ数年(3年余り)は意気盛んなRF一辺倒で来ていたのでRMはCG製品も含めて可成り過去の在庫に留まっている事も原因なんでしょう。広告の環境が激変した11年以降はRMの需要が急速に衰えRFによりのめり込まざるを得ませんでした。

驚く事にそれでもRMを頑張って?預け続けている作家さんが今も結構多く存在しているのも事実なので、狙いを外さなければそれなりに戻りが期待出来るのかも知れません。勿論これまでの過去在庫が継続して売り上げに貢献しているという事もあるのでしょうし、ユーザーの使途についてきめ細かな観測のもとその時々に応じて被写体やタイミング等を絞り込んで預け入れしていると思われます。

実際のところストックフォトだけで生計が成り立っている人はそれほど多くはないのかも知れません。請け負い仕事の副業としてのプラスアルファーで続けている人はきっと可成りいると思います。残念ながら私の場合はそのような安定した生業が無いので致し方ありませんが、このストックフォトをメインに据えるしか道はなく、絶えず生き残りを賭けたサバイバルに晒される毎日を否応無しに過ごしている訳です。

さて本題ですが、今回は「売れる」を如何に効率よく読み解いて実践に活かせるかをお話ししたいと思います。

RMでもRFでも言える事ですが、的を外した状態でいくらつるべ撃ち(連打)したところで無駄だという事です。予め有効な的を絞り込んだ上でそこそこの量(バリエーション)を放つのが有効なのです。風景写真愛好家の多くは同じ場所に何度も通って決定的シーンを収めたいのが心情だと思いますが、それをやっていたのでは非常に非効率極まりありません。

ある程度日数を決めてその中で出合った「これも撮っておくか」程度でいいと思うのです。その方がフットワークも軽く追いつめられるという事が少ないのです。駄目なら次の場所、早朝はここから始めてお昼はここへという具合にその都度の閃きを活かした表現法を私は実践しています。すなわち良く言う「散歩写真」ですね。

それでは「じゃあ何を捉えるのか」ですが、そこが最も重要なポイントになります。まずは「広告の目的」を考えてみましょう。広告主が今売りたいサービスや商品がなんであるのか、それを誰にどんなタイミング(季節など)で告知したいのかという基本的な要素を撮影(CG制作)行為の前にまず考える事です。

大抵作り手側の気分が優先される事が多く、あれを撮りたい作りたいに偏向しがちです。作品制作が目的ならば何をどうしようとテーマに沿って好きに出来ますが、ストックフォトで生計を維持出来るプロであり続ける為にはやはりその辺りの欲望はグッと飲み込んで職業として割り切る事が大切です。

今、お客さんが何に困っているのかを予測して「売り出す商品の背景には何が相応しい画像なのか、他の作家と違う視点(新鮮な魅せ方)は何か」から発想を膨らましてみましょう。

最初の関門はとにかくエージェンシーの仕入れ担当者を興奮させる事です。連日無数の画像を見慣れて飽き飽きしている訳ですから、その担当者をハッとさせる事が出来れば作戦成功です。次の関門は同業作家を凌いで客の興味を引きつつどれだけ印象に残させるかです。市場は常に新鮮さを求めているので今は使わなくとも大丈夫、孰れ売れます。

そして結構重要なのが広告ジャンルのシェアです。言わば客の人気度を常に測るという事なのですが、同じ画像でも観せ方ひとつで使い道や企業はまちまちなので上述の「有効な的」を見誤らない為にも盛んな利用先は慎重に見極めたいところです。

なので撮影の場合は特にその場のシーンを的確に選別しいいアングルを見つけ出す事に専念します。その行為の連続から更に上の売り上げに結びつく幸運を引き当てる事が出来るのではないでしょうか。

単に奇麗で素晴らしいだけの絶景には答えはありません。それに何年も入れ込んで労力と資金を費やしたところで、そもそもカット数が捌けませんしセレクトで弾かれてばかりでは気分も盛り上がりません。どうしても撮りたいを優先したい人やお決まりの撮り方から抜け出せない人のそこはとんでもない不毛の迷宮かも知れません。

結局のところ何が売れて売れないのかは私も解りません。だから完成度70〜80%位を以てとにかくバリエーションで攻めてこそ分析し易いという事に繋がると考えます。どうでしょう、今後の何らかのヒントになるなら幸いです。

余計な事を書いて今日もまた敵を増やしてしまったようです。


「売れる」を分析してみる 第一話

おとといの夜、ほぼ3年ぶりの皆既月食を観ました。茨城県は全域で結構晴れ間が広がっていたので霞むことも無くじっくり観察出来ました。欠け始めは影の外側が眩しいくらい白く輝いていましたが、月全体が日陰になると途端に幻想的な赤一色となり異様な姿が現れます。

日食もそうですが、遥か太古の昔だったらさぞ驚いたでしょうし、これが神の仕業でなく何であるか疑いも持たなかったのでしょうね。産業革命以降ここ最近では目覚ましい科学の進歩によって多くの物理的現象が解明され、脳科学も踏まえて概ね霊現象などの不可解な出来事についてもまた論理的に解明される中で、何となく味気ない寂しさも感じるご時世であります。

ストックフォトについてここしばらく何かと嘆き節が続いてしまいましたので、たまには前向きな話しもいいかなと思い久々に文章を綴ってみました。とは言うものの概況等の詳細なデータを駆使して書いている訳ではなく勝手な思い込みでありますのでその辺はご了承ください。

何と言いますか、正直苦境です。ストックフォトは元来売れ線狙いでそれなりの素材を提供しているつもりなので、あとは数の勝負(ストック数)と思い込んでいましたが、これが思惑通りに行っていない状況なのです。世の中の不景気も手伝っていつの間にか売れる環境が変わってしまった訳です。

良く話す事ですが、アナログ(フィルム)時代から突然のデジタルへの移行後はウェブ環境も急速な進歩を遂げて2000万画素クラスの画像を一時に数百点転送するのに掛かる時間は著しく短縮されるようになると、もはやデータのやり取りには事欠かなくなりました。

そんな中で登場してきたのがマイクロストックですが、これも世の流れでこれこそ避けて通れないグローバル革命そのものなのでしょう。パソコンの性能と高機能ソフトウェアにデジタル一眼の進化がもたらしたものそれは究極の安売り競争でした。

その流れに乗れない企業は次から次へと市場から離脱してゆく事になるのですが、それでも何とか生き残りを賭けて次なる手を編み出し続けなければならない過酷な業界の真っただ中で勿論私たち契約作家たちもまた戦い続けるしか無いというのが現状です。

ここで誰それを悪者にして騒いでいても何の解決にもならない事は十分解っているので、やはり何らかの突破口策を編み出さなければなりません。皆さんも日頃から当然そう考えておられるかと思いますが、結局いい手が何も浮かんで来ないまま日一日と時間だけが過ぎていき、毎月の支払日にはその思わしくないギャランティに愕然として肩を落としているのではないでしょうか。

残念ながら私もその一人です。私の場合何しろ家族を支えていますので死活問題な訳で、ここを何とか切り抜けなければという気持ちで毎日が必至です。しかしながら今自身で直ぐにやれる事といえばCG制作と実写の二本立てをメインに広告に適した有効な背景イメージを量産するのが精一杯なので、現時点ではそれを続ける以外に道はないのかも知れません。

ただその「有効な背景イメージ」なるテーマを如何に短時間で量産し且つユーザーの眼を奪えるかを真剣に考えなければ全くの骨折り損になってしまう訳で、その辺は厳格な品定めならぬ「外さない目利き」が必須になります。

何を作っても取りあえず売れた時代は今やとっくに過去のものとなりました。CGならまず何を作るのか、どう表現するのかを更に見極めながら進める必要があります。ここで当然ながら注目しなければならないのが、「新たなお客様を知る」です。

今や媒体の多くが印刷からネットへと移行している訳ですから、素材の使われ方や向きは自ずと違っている筈です。今まで数万円で当たり前のように売れていた画像が数千円から数百円へと急落し、更にまとめ買いサービスの利用で更なる単価の引き下げに見舞われる羽目に陥ります。

しかしながら全てのユーザーが低料金体系を望んでいるとは到底思えませんし、高価格帯の優れた素材を必要としているプロのデザイナーは現場なりにまだ沢山いると信じています。低価格帯商品には無い高付加価値を生み出す事さえ出来ればまだまだ復活の可能性はあります。

まず思い浮かぶのが「RM(ライツマネージド)」画像です。ご存知の通り売り切りではなく使用履歴を確認しつつ同業他社とのバッティング(同素材の同時利用)を未然に防ぐ商品です。一般的に各代理店のオリジナルの位置づけになるので希少性を併せ持つ事から場合によっては高額取引される事もあり得ます。

私でも画像1点が40〜50万円で売れた事も過去にしばしばありました。そんなRM素材は現在では手軽で売り切りのRF(ロイヤリティフリー)の人気から余り芳しくないのですが、それは一方でRM画像の品質が低下している現れでもあるのかなと私は考えます。

殆どの契約作家がRFに移行する中でレベル的にこれまでのRMに匹敵するほどに品質が高まりました。だからユーザーはこぞってRFに行ってしまうのですが、ここで重要なのはRMの希少性です。仮に似たような画像になったとしても使用ルートは自ずと違ってくるので、その向きを見極めさえ出来ればRM戦略にもまだ希望は残されているのではというのが私の見立てです。

アピール出来る作品を上手く生み出す事が出来れば、ただでさえRM作家が減少している昨今ですから作家自身の希少性も特別視され合わせて報われるという事にも繋がるでしょう。

今回は思いのほか興奮してしまい少し長文になってしまいました。そんな訳で今テーマ「売れるを分析してみる」の続きはまた次回にしたいと思います。乞うご期待!

相変わらず中身薄くてすいません。



プロフィール

デジ画職人のいっつぁん

Author:デジ画職人のいっつぁん
フリーの3DCGイラストレーター兼プロ写真家です。今のところ殆ど無名ですが、家族共々どうにか食っていけてます。仕事は主にストックフォトで2009年より動画素材も手掛けてまさに三足のワラジと言ったところです。

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